期待していたネットワークパフォーマンスが得られない場合にはどうすればよいですか?

Wasabi のテクニカルサポートには、定期的にネットワークパフォーマンスに関する質問が寄せられます。このような問い合わせは、お客様が Wasabi でファイルを`アップロード/ダウンロードする際に、想定するアップロードやダウンロードの速度を実感できないことが原因です。クラウドストレージサービスの種類にかかわらず、ファイルのアップロード/ダウンロード速度は、以下のようなさまざまな要因によって決まります。

  1. クラウドに転送しようとしているファイルのサイズと数
  2. お使いのネットワーク接続の速度 (とこの接続における他のトラフィックの存在)
  3. クラウドへのファイル転送に使用しているアプリケーションのパフォーマンス
  4. クラウドストレージサービスのパフォーマンス

Wasabi が制御できる要素は最後のひとつのみとなります。お客様のデータスループットを最大化するため、当社では、当社ストレージサービスのデータセンターからインターネットやサポート対象のプライベートネットワークサービスに対し、複数の冗長な高速接続を行っています。これらの接続は、お客様から想定される最大の負荷とスループットに対応した帯域幅のニーズを満たせるよう、常に十分な容量を確保するべくトラフィックエンジニアリングされています。

ファイル転送時間の問題を調査する際には、理論上の最大所要時間を理解しておくことが有用です。無料のファイル転送時間計算ツール (こちらなど) が多数公開されており、量が X のデータを速度が Y のネットワーク接続転送レートで交換するのにかかる理論上の転送時間を算出するのに役立ちます。

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こうしたファイル転送時間はあくまでも理論的なものであり、現実の環境では、上述のネットワーク接続、ストレージアプリケーション、ストレージサービスのパフォーマンスに左右されるため、これらのツールの示す理論上の転送時間を実現できないのが一般的です。ただ、ファイル転送時間の問題を検討する際の参考にはなるはずです。

期待通りのネットワークパフォーマンスが得られない場合の最も簡単なトラブルシューティングとして、お客様の所在地からご利用中の Wasabi ストレージリージョンのデータセンターまでのスピードテストを実施する方法があります。テストは以下の2つの方法で行えます。

1. Wasabi 管理コンソールに実装されているスピードテストユーティリティを使用する。

2. 別のウェブページで提供されているスピードテストユーティリティを使用

どちらの方法でも、お客様の所在地から当社データセンターでホストされているカスタムの Ookla スピードテストサーバーへの速度を同様にテストします。それぞれ方法の手順は以下の通りです。

 

Wasabi 管理コンソールでのスピードテストの利用

1. Wasabi 管理コンソールにログインし、[設定] -> [スピードテスト] にアクセスします。

2. プロンプトが表示されたら、[Enter Test Password(テストパスワードを入力)]フィールドにパスワードをペーストします。

3. [スタート] 画像の下で、使用したい Wasabi ストレージリージョンを選択し、[スタート] を選択してスピードテストを開始します。パフォーマンスに関する問題で Wasabi サポートに連絡する場合は、これらの結果をサポートチケットに添付してください。

 

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別のウェブページでスピードテストの利用

Wasabi アカウントをお持ちでないなどの理由で Wasabi 管理コンソールからスピードテストユーティリティにアクセスできない場合は、http://wasabi.speedtestcustom.com/ からもアクセスできます (パスワードは Wasabi サポートにお問い合わせください)。 

テスト用のパスワードを入力した後は、上記のスピードテストユーティリティと同じ方法でテストを実行します。

使用したい Wasabi リージョンに対応するスピードテストサーバーにアクセスしてください (下記のリストを参照)。

 

パフォーマンスの問題に関する Wasabi サポートへの問い合わせ

パフォーマンスの問題について Wasabi サポートにご連絡いただく場合には、問題の根本原因を特定するために、以下の情報を提供いただくようお願いします。

1. お客様のジオロケーション、インターネットの速度、インターネットプロバイダーの詳細

2. Wasabi とのファイル交換に使用しているストレージクライアントの詳細

3. 転送対象のファイルサイズの詳細

4. 問題が常時に発生しているか、または一部の時間のみ発生しているかについての詳細 (過去により良い/期待されるレベルのパフォーマンスを経験したことがあるかなど)

5. スピードテストの結果 (本記事でも記載)

6. 以下への traceroute の結果

  • s3.wasabisys.com (us-east-1 の場合)
  • s3.us-east-2.wasabisys.com (us-east-2 の場合)
  • s3.us-central-1.wasabisys.com (us-central-1 の場合)
  • s3.us-west-1.wasabisys.com (us-west の場合)
  • s3.eu-central-1.wasabisys.com (eu-central の場合)
  • s3.ap-northeast-1 (ap-northeast-1 の場合)

traceroute のテストでは、sudo mtr -T -P 443 -rw s3.wasabisys.com からの「mtr」出力を提供いただくことが望ましいです。

上記の最初の質問とネットワークテストのデータに応じ、Wasabi サポートが以下の追加情報をお尋ねすることもあります。

7. 可能であれば、10MB のテストファイルをいずれかのバケットに入れて「公開」に設定します (ファイルを公開する方法がわからない場合は、こちらのをご覧ください)。完了したら、サポートに以下の出力を提供してください。

for count in {1..5}; do dig +noall +answer s3.wasabisys.com | tail -1; echo -n `date`" -- ";curl -w 'bytesPerSecondDownload %{speed_download}\n' -so /dev/null http://s3.wasabisys.com/<your-bucket>/<your-file-keyname>;done

上記の例では、us-east-1 のサービス URL を使用しています。テスト対象のリージョンに応じて適切なサービス URL を使用してください。

8. アップロードやダウンロードの動作のパケットキャプチャを行える場合には、そのファイルを Wasabi サポートと共有します。

 

 

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